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Arcserve UDP Version 5.0 Update 4 のリリース ノートへようこそ。このリリース ノートには、この更新に関する重要な情報が記載されています。更新は累積的であり、Arcserve UDP の以前のバージョンにインストールできます。
この更新では、以下の拡張機能または機能が Arcserve UDP に追加されました。
この更新によって、発生する可能性のあった以下の問題が修正されます。
詳細については、KB 記事(https://arcserve.zendesk.com/hc/en-us/articles/204542275)を参照してください
この脆弱性を回避するため、Arcserve UDP では、安全でない暗号化の使用が無効にされ、以下の安全な暗号化を使用するように切り替えられました。
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\CA\ARCserve Unified Data Protection\Engine\AFRestoreDll]
"RestoreCtrl"=dword:00000001
「要求されたセクターが見つかりません。」
このリリースで修正されたすべての問題については、「Arcserve UDP バージョン 5.0 リリース ノート」を参照してください。
この更新では、以下の問題が発生する可能性があります。
症状:
VMware には、VM の静止処理の際に発生するバグがあり、そのスナップショットには破損したデータが含まれます。バックアップはスナップショットからデータを読み取るため、バックアップされたデータも破損します。この問題の詳細については、以下の VMware の KB 記事を参照してください。Application quiescing with Windows 2008 R2 SP1 and Windows 2012 with vSphere Data Protection, VMware Data Recovery, and third-party backup software (2044169).
注:この問題は、すべての VMware ESXi バージョン、およびゲスト OS が Windows 2008 R2 SP1 および Windows 2012 の VM 上で発生する可能性があります。VMware がこのケースでエラーを返さないため、データ破損の問題をソフトウェアによって検出することはできません。このため、何らかのデータのリストアを試みるまで、ユーザがその問題に気づかない可能性があります。
解決方法:
このアップデートで提供されている以下の方法に従って、問題の検出および解決を行ってください。
症状:
ソース マシンが Windows 8.1 または Windows 2012 R2 システムの場合、4 KB のディスクを備えるマシンに対して BMR を実行すると、BMR の後で、マシンの起動が失敗して、エラー メッセージ、「system_thread_excption_not_handled (WppRecorder.sys)」が生成される可能性があります。
解決方法:
回復コンソール(数回のブルー スクリーン クラッシュの後に、自動的に回復コンソールが表示されるはずです)から起動します。
c:\windows\system32\compact.exe /U c:\windows\system32\drivers\*.sys
fsutil behavior set DisableCompression 1
症状:
[リソース]タブ上の[ノード]リスト ビューに、マイグレーション ジョブが表示されません。
解決方法:
[RPS]ビューまたは[ジョブ]タブにアクセスして、ジョブ モニタを確認します。
症状:
Arcserve UDP 復旧ポイント ビューで、ボリュームを参照できません。
解決方法:
ネットワーク ドライブへのマッピングではなく、UNC パスを直接使用します。
「プロキシ [<Proxy Name>] の Windows バージョンは、仮想マシン [<Virtual Machine Name>] よりも前のバージョンです。この結果、後続の Exchange カタログ ジョブは失敗する可能性があります。この問題を解決するには、関連 Windows 更新パッケージをインストールする必要があります。」
症状:
Exchange カタログ ジョブは、仮想マシンからの Exchange バイナリを使用します。プロキシ マシンの Windows バージョンが仮想マシンのバージョンより古い場合、Exchange バイナリは十分には機能しません。そのため、カタログ ジョブは失敗します。
解決方法:
この問題を解決するために、以下の Windows Update パッケージをインストールします。
症状:
VM をバックアップするとき、スナップショットを作成する前に、クラスタ化された VM に対してフェールオーバが発生しています。これにより、バックアップ セッションで記録された Hyper-V ホストが VM 環境設定と一致していません。
解決方法:
Hyper-V ホスト上の仮想スイッチにネットワーク アダプタを手動で接続できます。または、VM のリストア環境設定を設定できる [別の場所にリストアする]オプションを使用して VM をリカバリできます。
症状:
Linux バックアップ サーバを Arcserve UDP コンソールにマイグレートすると仮定します。Linux バックアップ サーバを解放した後、再度それをマイグレートした場合、新しいプランがコンソールに自動的に作成されます。
例:
Linux_Node1 を管理する Linux Backup Server1 があります。New Plan という名前のバックアップ ジョブを作成しました。また、Linux_Node2 および Linux Backup Server2 を管理する Arcserve UDP コンソールがあり、そのプランの名前も New Plan です。
d2dreg コマンドを使用して、コンソールに Linux Backup Server1 をマイグレートします。マイグレーションの後、バックアップ ジョブの名前は New Plan_<Linux Backup Server1> に変わります。New Plan_<Linux Backup Server1> を展開します。
Linux_Node1 を New Plan に追加し、サーバとして Linux Backup Server1 を追加して、プランを展開します。New Plan は Linux_Node1 と Linux_Node2 を保護するようになり、サーバは Linux Backup Server1 です。
次に、コンソールから Linux Backup Server1 を解放します。New Plan および New Plan_< Linux Backup Server1> をコンソールから削除します。Linux Backup Server1 を再度コンソールにマイグレートすると、次の 2 つのプランがマイグレートされます。New Plan と New Plan_< Linux Backup Server1>。
解決方法:
新しいプランを削除します。新しいプランにはノードがないので、バックアップ スケジュールに影響はありません。
症状:
1 つの仮想マシンのバックアップ ジョブはすでに完了しているのに、Hyper-V マネージャでは仮想マシンのステータスがまだ「バックアップ」になっています。そのため、その時点でこの VM に対する別のバックアップ ジョブが開始された場合、「この仮想マシンの処理中に Hyper-V VSS ライタでエラーが発生しました」というエラーで失敗します。さらに、その時点では Hyper-V マネージャでの VM の電源オン/オフなど、いくつかの操作も実行できません。また、VM が Hyper-V クラスタである場合、そのライブ マイグレーションを実行できません。
この問題は、以下の状況で発生します。
• 複数のバックアップ ジョブが、同時または短い時間間隔(1 分以内)で開始された場合。
• 1 つ以上のバックアップ ジョブは完了したが、まだ進行中のバックアップ ジョブが 1 つ以上ある場合。
問題の根本原因:
Arcserve UDP は、不要な作業負荷が Hyper-V ホストにかからないようにするため、バックアップ ジョブが同時または短い時間間隔で開始される場合、VM ごとに 1 つの VSS スナップショットを作成する代わりに、すべての VM に対して 1 つの VSS スナップショットを作成しようとします。VSS スナップショットが作成された後、この VSS スナップショット インスタンスの内部の VM はすべて(バックアップ中ステータスで)「ロック」されます。Arcserve UDP はすべてのバックアップ ジョブが完了するまでスナップショットを解放できないので、1 つの VM のバックアップ ジョブがすでに完了していても、その VM はまだ「ロック」されています。1 つの VM に対して作成できる VSS スナップショットは一度に 1 つだけという制限のため、同じ VM の別のバックアップ ジョブが同時に開始された場合、「この仮想マシンの処理中に Hyper-V VSS ライタでエラーが発生しました」というエラーで失敗します。さらに、一部の操作(電源オン/オフなど)は Hyper-V マネージャで無効になり、VM が Hyper-V クラスタにある場合は、ライブ マイグレーションも許可されません。Hyper-V 2008R2 の場合は、VSS スナップショットのメカニズムが異なるので、このような問題は発生しません。
解決方法:
VM が「ロック状態」であっても、ゲスト OS は通常どおり使用できます。したがって、この問題はゲスト OS の使用/可用性には影響しません。ただし、このような状況を懸念し、それを回避したい場合は、以下のいずれかを実行します。
症状:
Internet Explorer 10.0.9200.17XXX および Internet Explorer 11.0.9600.17XXX という特定のバージョンを使用している場合、Internet Explorer 10 または 11 から Arcserve UDP エージェント(Windows) にアクセスすると、UI の応答が遅くなる可能性があります。
この問題が発生した場合、それ以降の他のすべてのリクエストにおいて応答の待ち時間が 5 分になります。
この問題は、Internet Explorer 10 および 11 の前述のバージョンを使用した場合にのみ発生します。他のすべてのブラウザではこの問題は発生しません。
解決方法:
以下の一時的な解決策のいずれかを実行します。
以下の永続的な解決策を実行します。
解決方法:
Arcserve UDP Linux バックアップ サーバを使用する前に、ドメイン管理者に連絡して、DHCP サーバを許可してください 。
症状:
詳細リストア カタログ ジョブが実行中である場合に、スナップショットを作成すると、ファイル システムでデッドロックが発生します。
以下の状況で、この問題が発生することがあります。
解決方法:
以下のレジストリ キーを設定して、Arcserve UDP エンジンで保護されていない別の場所にキャッシュ ファイルを移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Arcserve\ARCserve Unified Data Protection\Engine\AFStorHBAMgmt\CacheFilePath
「AFStorHBAMgmt」キーが存在しない場合は、新規に作成する必要があります。
例:バックアップ先がローカル ドライブ E: の場合、バックアップ スナップショットはドライブ E: 上のバックアップ先パスに作成されます。
例:E:\temp に設定されている場合、E:\temp がキャッシュ ストア パスとして使用されます。
注:この問題は、I/O 負荷が高く、かつ以下の状況である場合に発生します。
スナップショットの作成によって、未完了のデータをボリュームにフラッシュするようにファイル システム ドライバに通知され、すべてのボリュームに対するすべて新しい書き込み操作が短時間保留されます。これにより、マウントされているボリュームはデータをファイルにフラッシュしようとし、同時に、Arcserve UDP がインストールされているボリューム上で書き込み操作が保留されているために、デッドロックが発生します。
解決方法:
リストア ウィザードを開き直してから、再度データベースを選択します。
症状:
Arcserve UDP コンソールで、新しい認証情報を使用してエージェントレス バックアップ プロキシ ノードを正常に更新しました。しかし、新しい認証情報が有効にならず、Arcserve UDP エンジンでは古い認証情報を使用してバックアップ処理が開始されます。この問題は、エージェントベース バックアップ プランがプロキシ ノードに展開されていない場合にのみ発生します。
例:
解決方法:
この問題の回避策として、エージェントベース バックアップ プランを作成し、保護されているノードとしてプロキシを追加し(そのプランからすべてのスケジュールを削除していることを確認)、そのプロキシ ノードを再度更新します。
症状:
通信プロトコルとして HTTPS を使用している場合、Google Chrome v41 へアップグレードした後は、Arcserve UDP/Arcserve D2D Agent for Linux の Web ページを参照できなくなります(HTTPS は、Arcserve UDP/Arcserve D2D Agent for Linux のデフォルト プロトコルです)。以下のメッセージが表示されます。
この Web ページは利用できません。
エラー コード:ERR_SSL_VERSION_OR_CIPHER_MISMATCH
注:この問題は、Linux 用 Arcserve D2D および Arcserve UDP のすべてのリリースに影響があります。
解決方法:
Arcserve UDP/Arcserve D2D の Linux バックアップ サーバ マシン上で管理者としてコマンド プロンプトを開いて、以下のコマンドを実行します。
#source /opt/Arcserve/d2dserver/bin/d2dserver/bin/setenv
#d2dserver stop
#mv /opt/Arcserve/d2dserver/TOMCAT/conf/server.keystore.old
#keytool -genkey -alias tomcat -keyalg RSA -keypass LinuxD2D -storepass LinuxD2D -keystore /opt/Arcserve/d2dserver/TOMCAT/conf/server.keystore -validity 3600 -dname "CN=hostname_of_backup_server"
#d2dserver start
注:
この問題に関する詳細については、https://arcserve.zendesk.com/hc/en-us/articles/204506105 を参照してください。
このリリースのすべての既知の問題については、「Arcserve UDP バージョン 5.0 リリース ノート」を参照してください。
この更新では、以下の考慮事項が存在する可能性があります。
この更新では、以下の制限事項が存在する場合があります。
注:この制限は VMware VM に対してのみ存在します。VMware VM には、OS の種類を設定するオプションがあります。Hyper-V については、この問題は存在しません。
症状:
ドメイン アカウントを使用して Arcserve UDP アプライアンスにログインする場合、アプライアンス ウィザードは即座に起動しません。[ユーザー アカウント制御]ダイアログ ボックスが表示され、プログラムによるコンピュータの変更の許可が確認されます。
解決方法:
[ユーザー アカウント制御]ダイアログ ボックスで[はい]をクリックすると、ウィザードが起動します。
「変更ブロックトラッキング(CBT)機能がアップグレードされました。そのため、重複したデータがバックアップされる可能性があります。」
このリリースのすべての考慮事項または制限事項については、「Arcserve UDP バージョン 5.0 リリース ノート」を参照してください。
以下のセクションでは、インストールの前提条件およびインストール手順について説明します。
この更新をインストールする前に、以下の前提条件タスクについて考慮してください。
Arcserve UDP の更新、または Arcserve UDP エージェント(Windows) の更新をインストールする場合には、コンソール、復旧ポイント サーバ(RPS)、およびエージェント間で最適なパフォーマンスを維持する必要があります。このため、コンソールおよびエージェントの両方が含まれる環境に更新をインストールする場合には、初めにコンソール、次に RPS、最後にエージェントという順番で更新をインストールする必要があります(コンソールまたは RPS にインストールされているエージェントについては、これらの更新と同時にエージェントの更新も自動的にインストールされます)。
注:Arcserve UDP と Arcserve Backup の両方がインストールされている環境に Arcserve UDP Version 5.0 Update 4 をインストールする場合は、対応する Arcserve Backup パッチ RO75131 も同時にインストールする必要があります。
注:Arcserve UDP Version 5.0 Update 4 にアップグレードするアプライアンス ユーザの場合、Arcserve UDP コンソールを起動すると、IE ブラウザに警告が表示されます。これは Update 4 の証明書アップグレードによって発生します。[このサイトの閲覧を続行する (推奨されません)]を選択し、Arcserve UDP コンソールを起動できます。この問題は、証明書をインストールすることによって完全に解決することもできます。[証明書の表示] -> [証明書のインストール] -> [ローカル マシン]を選択し、[証明書をすべて次のストアに配置する]を選択して[信頼されたルート証明機関]を選択します。
Arcserve サポート サイトで、[Product Support Information]という見出しの下で、[Patches]をクリックして[Arcserve UDP 5.0 Solutions and Patches]にアクセスし、最新の Arcserve UDP バージョン 5.0 Update 4 のダウンロード情報を取得します。
更新の手動インストール
以前のバージョンの Arcserve UDP がインストール済みの Windows サーバおよびワークステーション用のアップグレード インストール パッケージについては、インストール ファイルへの以下のリンクを使用して、更新を手動でダウンロードしてインストールします。
Arcserve UDP がまだインストールされていない Windows サーバおよびワークステーション用の新規インストールパッケージでは、以下のタスクを実行します。
Arcserve UDP Version 5.0 Update 4 をダウンロードしてインストールします。
Linux のインストールについては、インストール ファイルへの以下のリンクを使用して、更新を手動でダウンロードしてインストールします。
Arcserve サポート チームは、技術的な問題の解決に役立つ豊富なリソース セットを提供し、重要な製品情報にも容易にアクセスできます。
https://www.arcserve.com/support
Arcserve サポート では:
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